×
上へ戻る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

高血圧とは

高血圧とは

高血圧とは血液が血管を流れる際に血管にかかる圧力が強くなり慢性的に血圧が高くなることをいいます。

血圧の変動には自律神経の活動がかかわっており、生活習慣やストレスにより自律神経が乱れることで変動します。

本来ならば交感神経が活発になる日中に高くなり、副交感神経が活発になる夜につれて降下します。この自然な変動に関係なく血圧が高い状態が続く症状が高血圧の症状となります。

高血圧は年齢が高くなるにつれて割合も高くなり、特に65歳以上の約3分の2の人に起きているとされ、高血圧になることで血管の疾患を引き起こすこともあるため注意が必要です。

2009年の患者調査では高血圧の総疾患数は、約798万人でしたが、2014年の調査では約1010万人となり前回の調査より110万人増えています。男性は約445万人、女性は約567万人となり男女共に多いのがわかります。

高血圧の基準

高血圧の基準

高血圧の基準は、病院で測る診察室血圧計で測定した場合は、日本の高血圧学会の診断基準で140/90mmHg以上が高血圧と診断されます。

家庭用の血圧計で測定する場合は、診察室血圧計よりも低値を示す傾向があるので135/85mmHg以上が高血圧となります。

血圧は1度の心拍で心臓から送り出される血液量と、血管が受ける抵抗(血管の壁の硬さ)が増すことで上昇します。
血圧にはバラつきがありますので別の日にも測定し、数回分の結果を元に判定します。

正常な血圧とは

正常な血圧は共通した数値があるわけではありません。年齢があがるにつれて血圧も上昇しやすくなります。そのため年齢、性別により平均的な数値は異なります。
最高血圧は年代により違いますが30~50代までなら140mmHg未満、60~70代は140~145mmHg未満が正常範囲とされています。

  • 【男性】
  • 30代:124/79mmHg
  • 40代:130/84mmHg
  • 50代:138/85mmHg
  • 60代:142/84mmHg
  • 70代:146/80mmHg
  • 【女性】
  • 30代:114/71mmHg
  • 40代:123/77mmHg
  • 50代:133/81mmHg
  • 60代:140/82mmHg
  • 70代:145/79mmHg

高血圧の症状

高血圧の症状

高血圧の代表的な症状は頭痛、肩こり、耳鳴り、吐き気、めまい、貧血、鼻血、動悸、胸痛になります。

重症になるまでほとんど自覚症状が無い疾患で、血圧を測定しないと気づかず、放置されてしまう人が多くいます。
放っておくと寿命を縮めてしまうことになるため、定期的に血圧を測定するようにしましょう。

高血圧は時間を掛けて血管に負担をかけ、動脈を硬くしていきます。そのため血管、脳、心臓、腎臓に障害が出ることがあります。

高血圧緊急症

高血圧緊急症は、180/120mmHg以上という異常に血圧が上昇してしまう症状で、心血管系臓器(脳、腎臓、心臓、綱膜)に起こっている障害から来るものです。

高血圧に加え、激しい頭痛、胸痛、めまい、吐き気、動悸、けいれん、意識障害といった症状が出た場合はすぐに病院で診察を受けましょう。

発症した場合、降圧剤などによる早急な治療が必要となります。

血管障害

血管障害は部位により異なりますが、動脈が硬くなり血行不良を起こすことで、脳や心臓への障害が起こりやすくなります。

脳の場合は左右どちらかの運動障害、しびれ、脱力感、激しい頭痛が起こり、心臓の場合は胸が締め付けられ意識を失うといったような症状が起こります。

起こりやすい合併症

起こりやすい合併症

高血圧の状態が長く続いてしまうと血管に大きな負担がかかります。
血管は全身をめぐっているため、血管への負担はそのままさまざまな臓器への負担となり合併症を引き起こしやすくなります。

合併症は生命の危険がある恐ろしい病気です。

脳への障害

高血圧により脳への障害のリスクは何倍にも増えます。高血圧が続くと脳の細い血管は硬化していきます。
血のかたまりができてしまい血管が詰まる「脳梗塞」、血管が破れてしまうことで「脳出血」、脳の血管に動脈瘤ができ破裂してしまうことで「くも膜下出血」を発症します。

発症した場所にもよりますが、脳梗塞は運動障害や言語障害、脳出血は激しい頭痛、痺れ、嘔吐、半身のマヒ、意識障害が残ってしまう可能性があります。

心臓への障害

心臓障害が起こる確率は健康な人と高血圧の人を比べると約3倍になる。というデーターがあります。

心臓は全身に血液を送る役割をもちます。
心臓の周辺には心臓を栄養としている冠動脈があり、高血圧により動脈が硬くなることによって、この冠動脈が狭くなってしまうと「狭心症」、詰まってしまうと「心筋梗塞」を発症します。

主な症状は、胸の締め付けや激しい胸の痛み、呼吸困難となります。

腎臓への障害

尿を作り体外へ排泄する役割をもつ腎臓と高血圧には深い関係があります。

高血圧になると腎臓への負担が増えます。腎臓の働きが低下すると、塩分や水分が尿として排泄されず体内に残るため血液の量が増え、血圧が上昇するという悪循環が生じます。
この状態を腎不全といいます。ひどくなると透析や腎移植が必要となります。

動脈硬化

動脈硬化は、高血圧の中でもっとも多い合併症で、動脈が弾力を失い硬くなる疾患のことをいいます。
高血圧の状態が続くと硬化はどんどん進行していきます。

動脈は本来柔らかいものであるため高血圧により血管に高い圧力がかかってしまうと血管の壁が延びてしまいます。
伸びてしまった血管の壁を修復しようと抵抗することで血管内に動脈瘤ができ、血流を悪くします。

動脈硬化の症状は高血圧と同様に自覚症状がほとんど無い状態で進行していきます。なにかしらの病気が発症することで初めてわかることが多いとされています。

勃起不全

ED(勃起不全)とは、勃起機能の低下を意味し、男性機能の障害の1つであり専門的には「性行時に十分な勃起が得られず維持できない、満足した性行為が行えない状態」という定義があります。

勃起は男性器に血液が集中することで起こります。しかし神経や血管などに障害が起こることで男性器への血流が悪くなりEDへと繋がります。

高血圧になることで血管にかかる圧力が強くなり、動脈の拡張が狭くなり、男性器への血流が抑制されEDを発症します。

その他にも肺動脈の血圧が高くなり心臓と肺の機能に障害をもたらす肺高血圧を患うと降圧剤の投与が必要になります。 降圧剤は血圧を抑える作用があるため、その副作用としてEDを発症する可能性があります。

また、高血圧治療薬のクロニジン、メチルドパ、アテノロール、プロプラノロールの副作用でもEDが起こる可能性があります。

高血圧の原因

高血圧の原因

高血圧は発症している人の90%以上は明確な原因が不明とされていて、判明しているなかでの主な原因は「一次性高血圧(生活習慣、遺伝により起こる)」「二次性高血圧(病気により起こる)」の2つに分類されています。

高血圧の原因を知るには検査が必要です。
一般的な検査はスクリーニング検査と呼ばれ「問診」「血液検査」「肥満測定」「尿検査」「心電図」「胸部X線」が行われます。
この検査で高血圧の症状が軽かった場合は、生活習慣の指導が行われます。

しかし血圧が高い場合や、合併症を引き起こしている可能性がある場合は「心臓カテーテル検査」「胸部CT検査」「胸部MRI検査」「シンチグラフィ」といった精密検査を行い、原因を特定するようにします。

高血圧の治療法

高血圧の治療法

高血圧の治療法は2つです。1つは生活習慣の改善、2つ目は降圧剤の服用です。

生活習慣の改善には6つあり、「塩分制限」「体重制限」「飲酒」「運動」「喫煙」「ストレス」となります。
上記を改善しても血圧がコントロール出来ない場合は薬物療法を行います。

また、高血圧と肥満はとても密接な関係にあります。脂肪やコレステロールが増えることで血管が硬くなると動脈硬化へと繋がります。

高血圧の治療の目的は血圧を正常な値にし、合併症を防ぐことです。高血圧にならないためにも生活習慣には十分に気をつけるようにしましょう。

参考サイト:
高血圧の総患者数

更新日:2018/10/9

ED治療薬局の嬉しい取り組み